【2024年6月更新】耳鼻咽喉科乳幼児処置加算とは
本記事は「耳鼻咽喉科乳幼児処置加算」について、経営コンサルタントの箱田が医師のために記載した文書です。
より詳しく知りたい先生はこちらからお問い合わせください。
<目次>
- 耳鼻咽喉科乳幼児処置加算とは
- 算定可能処置一覧
- まとめ
1. 耳鼻咽喉科乳幼児処置加算とは
耳鼻咽喉科乳幼児処置加算は、令和4年度の診療報酬改定において小児に対する様々な処置の組み合わせを適切に評価する観点から新設されたものです。
耳鼻咽喉科乳幼児処置加算(60点)(1日につき)
・耳鼻咽喉科を標榜している保険医療機関
・耳鼻咽喉科を担当する医師が、6歳未満の乳幼児に対し、区分番号J095からJ115-2までに掲げる処置を行った場合
・区分J113の注に規定する乳幼児加算は別に算定できない
2. 算定可能処置一覧
上記算定要件から耳鼻咽喉科乳幼児処置加算の算定できる処置としては以下の処置項目が挙げられます。
J095 耳処置
J095-2 鼓室処置
J096 耳管処置(耳管通気法、鼓膜マッサージ及び鼻内処置を含む。)
J097 鼻処置(鼻吸引、単純鼻出血及び鼻前庭の処置を含む。)」
J097-2 副鼻腔自然口開大処置
J098 口腔、咽頭処置
J098-2 扁桃処置
J099 間接喉頭鏡下喉頭処置(咽頭注入含む。)
J100 副鼻腔手術後の処置(片側)
J101 鼓室穿刺(片側)
J102 上顎洞穿刺
J103 扁桃周囲膿瘍穿刺(扁桃周囲炎を含む。)
J104 唾液腺管洗浄(片側)
J105 副鼻腔洗浄又は吸引(注入を含む。)(片側)
J108 鼻出血止血法(ガーゼタンポン又はバルーンによるもの)
J109 鼻咽腔止血法(ベロック止血法)
J111 耳管ブジー法(通気法又は鼓膜マッサージの併施を含む。)(片側)
J112 唾液腺管ブジー法(片側)
J113 耳垢栓塞除去(複雑なもの)
J114 ネブライザー
J115 超音波ネブライザー
J115-2 排痰誘発法
J113耳垢栓塞除去(複雑なもの)に関しては、6歳未満の乳幼児の処置実施時には乳幼児加算として55点を算定できますが、耳鼻咽喉科乳幼児処置加算を算定する際は「J113耳垢塞除去(複雑なもの)の乳幼児加算55点」は算定できなくなります。
3. まとめ
耳鼻咽喉科乳幼児処置加算は、6歳未満のお子さまが多い耳鼻咽喉科ではプラスの加算になります。
算定においては、電子カルテをご使用の場合は自動算定されるものがほとんどですが、紙カルテを使用されている場合は算定漏れにご注意下さい。
この記事が今後の医院経営のお役に立てれば幸いです。