医療機関におけるマスク着用の考え方
本記事は「医療機関におけるマスク着用の考え方」について、クレドメディカルが医師のために記載した文書です。
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<目次>
1.マスクの着用は個人の判断へ
令和5年2月10日に厚生労働省から通知がありました通り、これまで屋外では原則不要、屋内では原則着用となっていましたが、令和5年3月13日より、新型コロナウイルス感染症対策マスク着用は個人の判断が基本となります。
(「マスク着用の考え方の見直し等(特に医療機関における取扱い)について」(令和5年2月14日付け事務連絡))
「マスク着用の考え方の見直し等について」(令和5年2月10日付け事務連絡)のとおり、現在、屋内では原則着用、屋外では原則不要としている現在の取扱いを改め、
・行政が一律にルールとして求めるのではなく、個人の主体的な選択を尊重し、マスクの着用は個人の判断に委ねることを基本とすること
・政府は各個人のマスク着用の判断に資するよう、感染防止対策としてマスクの着用が効果的である場面などを示し、一定の場合にマスクの着用を推奨すること
とされました。
2.医療機関勤務中・訪問時におけるマスク着用
令和5年2月14日の通知では医療機関におけるマスク着用の取扱いについても下記の通り言及されております。
① 2月10日付け事務連絡の「2.着用が効果的な場面の周知等」にて、高齢者等重症化リスクの高い方への感染を防ぐ目的で、マスク着用が効果的な次の場面では着用を推奨されています。
(1)医療機関受診時
(2)高齢者等重症化リスクが高い者が多く入院・生活する医療機関や高齢者施設等への訪問時
(3)通勤ラッシュ時等混雑した電車やバス(※)に乗車する時(当面の取扱)
※新幹線、通勤ライナー、高速バス、貸切バス等を除く
② 2月10日付け事務連絡の「4.医療機関や高齢者施設等における対応」にて、高齢者等重症化リスクが高い方が入院・生活する医療機関や高齢者施設等の従事者については、勤務中(※)のマスクの着用を推奨されています。
※勤務中であっても、従業員にマスクの装着が必要ないと考えられる場面については、各医療機関の管理者が判断
例)周囲に人がいない、患者と接さない、かつ、会話を行わない
→上記等の場面では、マスクの着用を求めない、といった判断が想定されます。
マスクの着用をはじめとした勤務中院内感染対策の適切な実施について、引き続き心掛ける必要があります。
3. まとめ
医療機関におけるマスクの着用についてお伝えしてまいりました。
基本的には個人の主体的な判断が尊重されますが、医療機関では適宜判断が必要となります。
日々変化する状況について情報収集を行うことが大切です。
また、内容は2023年3月16日現在のものであり、今後変更される場合もございますので何卒ご了承ください。
本コラムが少しでもお役に立てれば幸いです。
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