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2024.10.16

クリニックのためのホームページ対策

本記事は「集患における疾患ページの活用」について、経営コンサルタントの澁谷が医師のために記載した文書です。
より詳しく知りたい先生はこちらからお問い合わせください。

 

 

<目次>

  1. 疾患ページの重要性
  2. 患者さんはどのように検索しているのか
  3. 受診へのきっかけを与える疾患ページ
  4. まとめ

 

1. 疾患ページの重要性

 

多くのクリニックで、ホームページ内に「疾患ページ」を作成しているかと思います。
専門としている疾患や珍しい治療法について詳細に説明することで、クリニックの強みをアピールでき、集患にも効果的です。

 

また、SEO対策としても、疾患ページの作成は有効です。
ページ数そのものは検索順位に直接影響しないとされていますが、ページ数が増えると特定のキーワードやトピックで検索結果に表示される可能性が高まり、結果的にサイトの閲覧数増加につながります。
ページの専門性はページ数以上にSEOで重要視されます。
Googleは、ユーザーが求める情報を的確に提供するページを高く評価します。
疾患ページは症状の原因や治療法など、患者さんが知りたい情報を提供できるため、SEO上で高く評価される傾向にあります。

 

ただし、1ページに複数の疾患や症状をまとめてしまうと、何に特化したページなのか判断しにくくなり、専門性が低く評価されてしまう可能性があります。
患者さんにとっても、広く浅い内容に感じられることがあるため、SEO対策や患者さんへの訴求力を考慮し、疾患ページは1ページにつき1疾患にまとめることをお勧めします。

 

2. 患者さんはどのように検索しているのか

 

体調が悪い患者さんは、「お腹 チクチク痛む」や「喉 違和感」といった、部位と症状で検索することが多いです。
具体的な疾患名での検索は、「胃腸炎」や「花粉症」など、よく耳にするものに限られ、疾患名そのものを知らない場合も多くあります。

 

そのため、疾患ページを作成する際には、「チクチク」「ズキズキ」といったオノマトペや、「押すと痛い」といった具体的な状況を含めることで、よりユーザーが求めている情報を提供できるページとなり、評価されやすくなります。

患者さんにとっても、自分の症状に関する情報が記載されていると感じ、親近感を持ってもらえるでしょう。
疾患ページがきっかけでクリニックを知るケースも多いため、疾患ページを充実させることで、クリニックの周知や集患につながります。

 

3. 受診へのきっかけを与える疾患ページ

 

患者さんが検索している情報は、以下のようなものが多いでしょう。
• 何が原因か
• どうすれば改善されるか
• 受診を急ぐべきか
疾患ページは、原因、主な症状、治療法、自宅での応急処置などの情報を提供することで、患者さんのニーズに応えられます。
しかし、それだけでは単なるお役立ち情報に留まってしまいます。

 

集患に活用するためには、予約や受診につながる動線をページ内に設置することが重要です。
パソコンではグローバルメニューを固定表示したり、予約ボタンをスクロールに追従させたりすることで、予約へのハードルを下げられます。
スマートフォンやタブレットでは、スクロールを止めると予約ボタンや連絡先が表示されるように設定することが効果的です。
また、受診を促す情報も必要です。

 

「しばらくすると症状は自然に改善されます」と書かれていると、受診しようとは思わないでしょう。
しかし、「治療しないと一度改善しても繰り返します」など、受診しないと長引く、より重篤な症状へ進行するといった情報を提供することで、受診を検討する人が増えると考えられます。

 

4. まとめ

 

体調が悪く、症状について検索している人の中には、受診を考えている人や自分で対処できるかを調べている人がいます。
充実した疾患ページは、受診を考えている人にとってクリニックへの信頼感を高め、来院を促すきっかけになります。
自分で対処したいと考えている人には、必要な情報を提供した上で受診の必要性を伝え、後押しすることが重要です。

 

ホームページのトップページは全体の入り口としての役割がありますが、全ての患者さんがトップページを最初に見るわけではありません。
症状で検索した際に疾患ページが表示されれば、患者さんはそのページを最初に見ることになります。
トップページを介さずに予約するケースもあります。

 

疾患ページの内容と予約への動線を整備することで、自動で集患してくれるツールになります。
疾患ページが単なるお役立ち情報ではなく、受診へつながる内容になっているかを確認し、効果的なページ作成を進めていただけますと幸いです。

 

本記事についてより詳しく知りたい先生、またはクリニック経営においてのご相談はこちらからお問い合わせください。