小児科の集患対策と具体的な方法
本記事では「小児科の集患対策と具体的な方法」について、小児科コンサルタントの尾崎が経営者でもある医師のために記載した文書です。
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<目次>
1.小児科の増患対策とは
小児科を受診する年齢層は6歳未満がほとんどです。受診患者数の8~9割が6歳未満で占める小児科もあります。小児科の受診年齢は15歳までと言われていますが、小学生以上になると受診回数は減り、内科を受診する患児も多くなります。そのため小児科医院が安定経営を目指すには0歳児のマーケティングは非常に重要なポイントです。今回は小児科の増患対策についてお伝えさせていただきます。
2.ホームページによる増患
ホームページをお持ちの小児科医院は非常に多く増えております。ただホームページを持っているだけではだめなのです。きちんとSEO対策、MEO対策をしないといけません。 SEO とは【Search Engine Optimization】の略で、GoogleやYahoo!の検索エンジンで上位表示させる方法です。医院名で検索し上位表示されるのは当たり前ですが、「市区町村+小児科」、「疾患名+小児科」で検索した時に上位表示されるかが増患に必要です。
MEOとは【Map Engine Optimization】の略でマップ上での検索で上位表示させる方法です。「近くの小児科」という検索で上位表示されるとそれだけ保護者の目に留まり来院する可能性が高まります。
3.口コミによる増患
患者さんが来院してから会計をして帰るまでに、良い接遇をし、良い治療をし、喜んで満足していただければ、患者さんの知り合いを紹介してくれます。これを口コミといい、口コミによる新患が多いと競合医院が近くにできても安定した経営を続けることができます。そして口コミを発生させるためにはいい接遇や治療を行うことだけではなく、医院案内など紹介してもらいやすくする診療ツールを拡充することが大切です。
そして口コミと聞いて連想されるのはGoogleマップ上のレビューではないでしょうか。このレビューの星の数は上げることよりも減らさないことを意識した方が良いです。そのため受付での接遇、医師による患者さんへの対応が心配なら低い星をもらう前に改善する必要があります。
4.SNSによる増患
SNSと聞くとLINEやFacebook、Instagram、Twitter を思い浮かべるのではないでしょうか。これらSNSにおいてはそれぞれ一長一短があります。LINEにおいては既存患者さんに大きな効果を発揮しますが、新規患者獲得においてはそこまで大きな期待はできません。 次にFacebookはユーザーの年齢層が高めであったり、ビジネスマンが多いため小児科においてはどちらかといえば不向きであると考えられます。最近では若い世代においてInstagramで検索する人が増えてきていますので、若いスタッフがいる医院では取り組んでもよいと考えます。Twitterはブログと比べ比較的短い文章で発信することができますので、休診日や勤務医の変更連絡など短い文章で伝えることに向いていますが、Twitterには直接的なSEO効果はないと言われています。
5.看板による増患
看板は野立看板と電柱看板、交通機関に用いる看板などがあります。郊外の小児科においては車で来院する患者さんが多いため野立看板を設置することによって増患は見込むことができます。看板は生活圏内で目に留まることが重要なので、広範囲からの増患には不向きです。看板は1ヶ月あたりの料金が高いため費用対効果を考えながら設置を継続するかどうかを考える必要があります。
6.DM・ポスティングによる増患
暑中見舞いや年賀状などのDMを既存の患者さんに送付することでリマインドがあります。ポスティングは医院から少し離れたところに配布することで、まだ自院を知らない見込み患者さんへ医院を知ってもらうきっかけになります。ここで注意しておかないといけないのが患者さんの生活圏は川や線路、幹線道路などで分断されるということです。ポスティングにおいては、ただ単に医院の半径○kmと決めるのではなく、どの地域に配布するかが重要となります。
7.接遇による増患
小児科の場合、医院に来院する患者さんの80~90%は既に診察券を持っている既存患者さんです。既存患者さんがどれほど日々の患者数、レセプト枚数に重要であるかをお分かりいただけると思います。患者さんに「いい医院だった」「また何かあったら診てもらいたいな」と思っていただければ再来院の可能性も高まります。そのためには医師に診察以外にも居心地の良い医院の雰囲気作りや看護師やスタッフの感じの良さも既存患者さんを増やす大事な要因です。きちんとした身だしなみと挨拶、電話での対応、患者さんの心情を良く理解した上でのその場に合わせた会話などが基本となります。
最後に小児科の増患対策はこの他にもありますが、まずはこの6つを基本とし、すべてに取り組まれることをお勧め致します。
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