整形外科医院の増患対策~ホームページマーケティング編~
本記事は「整形外科医院における増患」について、チーフ経営コンサルタントの中川が整形外科医院の院長先生に向けて執筆した内容になります。
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〈目次〉
1.整形外科の増患対策とは
整形外科医院は、他科に比べて高齢者の患者が多くを占めているのが特徴です。
ただ、将来の日本国内の人口推計においては、2050年にかけて高齢者(65歳以上)の割合は増えていきますが、絶対数はほとんど横ばいであると予想されています。
一方で、65歳未満のいわゆる生産人口は減少を続けていき、2020年に比べ、2050年の生産人口は25%程度減少すると予想されています。
これは、整形外科医院を受診する患者の多くを占める高齢者の絶対数は増えず、トータルの人口が減っていくため、何も医院が対策を講じなければ患者数は自然に減少していってしまうことを意味します。
従って、今後、整形外科医院が安定的に成長を続けていくには、高齢者だけに頼るのではなく幅広い年齢層に受診してもらう必要があるのです。
そこで、今回は「整形外科医院の増患対策~ホームページ編~」についてお伝えさせていただきます。
2.ホームページによる増患
整形外科の増患対策で欠かせないのがホームページマーケティングです。
高齢者の患者の割合が多い整形外科ですが、現在では年齢別インターネットの利用率を見ると60歳以上でも8割近い人がインターネットを利用しています。
この割合は年々高くなってきているため整形外科においてもホームページの重要性が益々高まってきていると言えます。
整形外科のホームページマーケティングを行う上で、抑えておくべきポイントは3つあります。
「SEO対策」「MEO対策」「リスティング広告」の3つです。
それぞれ詳しく解説いたします。
(1)SEO対策
ホームページをお持ちの整形外科医院は増えてきております。ただホームページを持っているだけでは増患に繋がりません。
どれだけ良いデザインのホームページを持っていたとしても自院のホームページが患者さんの目に触れなければ意味がありません。より多くの人に自院のホームページを見てもらうには、SEO対策を行う必要があります。
SEO とは【Search Engine Optimization】の略で、GoogleやYahoo!の検索エンジンで上位表示させる方法です。
医院名で検索し上位表示されるのは当たり前ですが、「市区町村+整形外科」、「疾患名+整形外科」で検索した時に上位表示されるかが増患するには重要になります。
SEO対策を行う上で重要なポイントは下記になります。
1. 仕様はスマートフォン対応に
現在検索者のほとんどがスマートフォンを利用しています。
従ってスマートフォンで検索する人に向けたデザインを設定することが求められます。
言い換えるとパソコンにはパソコン向けのデザイン、スマートフォンにはスマートフォン向けのデザインにする必要があるということです。この仕様をレスポンシブウェブデザインと言います。
現在、検索エンジンの順位付けの要素にスマートフォン対応がなされているかということも含まれますので注意が必要です。
競合医院がスマートフォン対応しているのに対し、自院がスマートフォン対応していない場合、現時点で検索順位が負けてなくても将来的に順位が下になってしまう可能性があるので注意が必要です。
2. 疾患別ページの作成
整形外科を受診する患者さんで「疾患名+整形外科」というキーワードで検索する方は一定数いらっしゃいます。
その中で、自院のホームページで疾患ごとのページを有していると該当するキーワードによる検索で上位に表示される可能性が高まるため有効です。
3. ソースコードの対策
ソースコードの対策はSEO対策を行う上で非常な要素になります。
ソースコードとは、ページを構成するプログラム言語になります。この中に効果的にキーワードを盛り込むことで検索上位に表示されやすくなります。
SEO対策はこれらの対策以外にもありますが、まずはこれら3つの対策は基本としてすべてに取り組まれることをおすすめします。SEO対策についてさらに詳しく知りたいという方はこちらから動画解説をご覧になれます。
(2)MEO対策
MEOとは【Map Engine Optimization】の略でマップ上での検索で上位表示させる方法です。
最近では、飲食店など行きたい場所を検索する場合にマップを使って検索する人は増えてきています。
医療機関においても「近くの整形外科」というように、Map上で検索する人も増えています。
マップ上での検索順位を上げる方法としては、先に述べたSEO対策とは違った対応が必要になります。
1. 正確な情報と関連性のあるキーワードを記載
MEO対策を行う上で、まずしなければいけないのがGoogleマイビジネスのオーナー登録です。
言い換えれば、Googleマイビジネス上で管理者になる必要があります。
オーナー登録が完了したら、医院名・標榜科目・診療時間など正確に医院情報を登録します。
また、MEOでは検索キーワードとの「関連性」も順位に影響するとされているため、投稿やメニュー機能に関連性のあるキーワード(例えば、治療内容など)を盛り込むことも大切です。
2. 口コミを増やす
Googleは、口コミの数が多いところはユーザーにとって有益な情報を多く集めるところとして判断するため、口コミを集める施策もMEO対策をする上では重要になります。
ただ、悪い口コミが増えてしまうと却ってユーザーに悪い印象を与える可能性があるため、良い口コミを増やす必要があります。
MEO対策では、検索対象の距離も順位に影響すると言われています。
ただ、ユーザーとの距離は変えることができないため、上記2つの対応は基本として対策されることをおすすめします。
MEO対策として、マイビジネスの管理方法や良い口コミを集める具体的な方法についてはこちらから動画解説をご覧になれます。
(3)リスティング広告
整形外科のホームページマーケティングの3つ目のポイントとしてリスティング広告が挙げられます。
リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果にユーザーが検索したキーワード(検索語句)に連動して掲載される広告です。Google広告やYahoo広告が代表的です。
整形外科医院がリスティング広告を行うメリットとして、以下のようなことが挙げられます。
- 専門的な治療ほど診療圏を拡大できる
- 広告にかける上限額を設定できる
- SEO対策、MEO対策に比べて短期で成果が出やすい
- ターゲットにしたい患者層に向けて訴求ができる
などが挙げられます。
前述したSEO対策・MEO対策は必須の対策として行うべき対策ですが、併せてリスティング広告を行うことで、ホームページによる増患の効果を高めることができます。
また、リスティング広告は、金額の上限を設定できるため、最初は月額1万円~スタートしてみるといったことも可能ですので、まずは少額からスタートしてみて徐々に増額していかれても良いかと思います。
以上、今回は「整形外科医院の増患対策~ホームページ編~」としてホームページマーケティングについて、お伝えさせていただきました。ホームページマーケティングは、別の動画コラムにて詳しく解説していますので、よろしければこちらもご覧ください。
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