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2023.04.06

クリニックでできる院内感染対策

本記事は「クリニックでできる院内感染対策」について、経営コンサルタントの百合草が医師のために記載した文書です。
より詳しく知りたい先生はこちらからお問い合わせください。

 

 

〈目次〉

  1. 診療体制における対策
  2. 受付・待合における対策
  3. 診察室における対策
  4. スタッフにおける対策
  5. まとめ

 

 

1.診療体制における対策

 

新興感染症が流行した場合、クリニックでできる院内感染対策とはどういったものがあるでしょうか。

 

まずは、診療体制における対策です。
院内滞在時間の短縮や非接触化を実現する技術として、以下のシステム導入が挙げられます。

 

●予約システム
●WEB問診
●電子カルテ
●オンライン診療
●自動精算機
●クレジットカードなどのキャッシュレス決済

 

すぐには導入が難しいケースもありますが、新型コロナウイルス感染症の収束後も、感染症への対策の意識は継続するものと思われますので、設備面から対策を検討することも今後必要となってくるでしょう。

 

2.受付・待合における対策

 

次に、受付・待合における対策です。
こちらは、“三密回避”として取り組まれているクリニックも多いのではないでしょうか。
具体的には、

 

●椅子の数を減らし間隔を空ける
●常時、窓を開けて換気を徹底
●飛沫対策シートの設置
●共有スペースの清掃
●アルコールによる除菌

 

などが挙げられます。

ここで重要となるのが「対策が見える化」できているかどうか、といった点になります。
例えば、以下のような項目を設けたチェックリストを作成して、漏れなく消毒ができているか確認します。
●ボールペン、クリップボード、体温計、ドアの手すり、椅子、ファイル、インカム、電話

 

1~2時間間隔で消毒する体制を整えるためにも、定刻にはアラームを設定するなどして、失念しないように注意しましょう。
これらの取り組みは、患者様へ安心感を与えますので、患者満足度向上にもつながります。

 

また、キッズルームを撤去しているクリニックも多いと思いますが、院内での待ち時間を削除しなければ、不満の原因となりますので、「1.診療体制における対策」で述べたように、予約システムを適正に運用し、待機時間を減らす取り組みを同時に行うことが大切です。

 

3.診察室における対策

 

続いて、診察室における対策となります。

 

●加湿器・空気清浄機の常時稼働
●おもちゃ・絵本は撤去し、内装を充実化

 

といったハード面に加えて、現在は発熱患者への対応も必須となります。

 

発熱患者の導線および隔離室の確保、消毒の徹底など、院内感染を発生させないためにも、より一層の注意が必要です。

 

4.スタッフにおける対策

 

最後に、スタッフにおける対策です。

 

●始業前・休憩後の検温
●発熱患者診察時の感染防護具の着用
●休憩室の清掃・消毒・換気

 

場合によっては「2.受付・待合における対策」でご案内したチェックリストも効果的かもしれません。
スタッフの陽性もしくは濃厚接触による休みにより、医院経営が危ぶまれる事態にもなりかねません。
現状に慣れてしまうことで、対策が疎かになっていないか、今一度ご確認ください。

 

5.まとめ

 

クリニックでできる院内感染対策を4つの観点からご紹介しました。
取り組まれている感染対策は自院のホームページや院内で訴求はできていますでしょうか。
しっかりと感染症への対策を実施することで、競合との差別化につなげることができるかもしれません。

 

新興感染症が流行した場合でも、患者様に安心していただける医院を目指しましょう。

 

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