舌下免疫療法の始め方
クリニック向け 舌下免疫療法の始め方
舌下免疫療法は、認知度が高まり、希望する患者さんも増えてきています。
そこで、今回は舌下免疫療法を開始するにあたり基本的な部分をお伝えします。
マーケティング
・舌下免疫療法ページ作成
まず自院のホームページに舌下免疫療法を紹介するページを作成しましょう。
そもそも花粉症のページもないようでしたら、花粉症ページの用意から必要です。
「花粉症+(エリア名)」で検索した際に自院のサイトが何番目に表示されるでしょうか?
また、他の疾患ページと同じページに掲載されているようでしたら、花粉症のみを掲載しているページを1000~1500文字程度で作成してください。
そういった専用のページが1枚あるかどうかで検索順位に大きく差が出ます。
花粉症ページの用意ができましたら、治療法の一つとして舌下免疫療法を紹介します。
舌下免疫療法も花粉症ページと同様に、舌下免疫療法だけを掲載するページがあった方が望ましいといえます。
花粉症で悩んでいる患者さんに自院のサイト、また舌下免疫療法を知ってもらうことからはじめましょう。
・専門サイト作成
花粉症ページの閲覧数が増えてきたら、より専門的な専門サイトを「スギの舌下免疫療法」、「ダニの舌下免疫療法」とそれぞれ作成するとよいでしょう。
舌下免疫療法のメリット、デメリット、対象者や注意点、治療の流れは最低限必要です。
専門サイトがあることでより広い診療圏の患者さんに来院いただけることが期待できます。
・舌下免疫療法の院内告知
これまで取り組みをされていなかったのであれば、院内マーケティングとしてポスター掲示、医院案内への明記、LINEでの発信などを行うようにしましょう。
・潜在患者さんへのアプローチ
アレルギー性鼻炎の症状の患者さんには、診察時に舌下免疫療法の提案を行ってください。院長先生からご案内するのが望ましいでしょう。なお、一から説明すると診察時間が伸びてしまいますので、舌下免疫療法の案内冊子をお渡しするなどの工夫が必要です。
オペレーション
舌下免疫療法の治療の流れは、大きく4つに分かれます。
・初診:舌下免疫療法の説明、アレルギー検査など
・再診(2回目):採血結果説明、同意書の取得、治療の意志確認後、クリニック内での初回服薬
・再診(3回目):1週間後の診察
・再診:(4回目以降):お薬の継続、月に1回の診察
舌下免疫療法は、根治性のある治療法のため、患者さんの関心も高まりつつあります。
ただし、メリット・デメリットを1人1人の患者さんに医師が説明をしていたら、非常に時間がかかり、診療時間が非常に伸びてしまいます。
また、看護師さんや事務の方が説明をしたとしても、同様に時間を要してしまいます。
舌下免疫療法を始めるには、院長先生、スタッフさんの負担を少しでも減らすこと、また舌下免疫療法を希望する患者さんにしっかりと治療について理解していただくことが大切です。
まずは舌下免疫療法専用の問診票を作成すること、
次に①初診来院時 ②採血結果説明時 ③投与1回目の流れでどういったことを患者さんに案内し理解していただかなければならないのかを明確にします。
どのスタッフさんでも対応できるようそれぞれの動きをマニュアル化することをお薦めします。
また、導入開始後においては、月に1回の診察を継続していただく必要があります。
そのため、舌下免疫療法の患者さんのリストを作成し、途中で離脱しないようアフターフォローを実践するとよいでしょう。
いずれにしても、スタッフさんの協力は必要不可欠であり、そのための体制を整えること、また患者さんにメリット・デメリットを納得した上で治療を始めていただくために舌下免疫療法に関する案内書面や動画など、分かりやすく伝えるための取り組みが重要です。
院内の負担を軽減するための施策や、マーケティングについてより詳しくお知りになりたい場合は是非弊社までご相談ください。