ホームページマーケティング
耳鼻科経営のマーケティングにおけるWeb戦略 ホームページの重要性
平成28年度の総務省の「通信利用動向調査」によると、日本国内のインターネット利用者数は1億46万人となり、
普及率は83%となっています。このことからもわかるように、日本に住むほとんどの方が何らかの形でインターネットを利用しており、Webを通して情報を収集しています。
医療業界も例外では無く、患者さんがWebで医院の情報を調べてから通院することが一般的になり、Web媒体経由で新規患者さんが一月に200名以上来院する耳鼻咽喉科が増えてきています。
集患施策としてもはやWebは無視できないツールとなっています。
ホームページの種類
新たな集患施策としてWebの重要性は前述の通りですが、Web上に自院の情報があれば通院してもらえるというわけではありません。
情報の提供の仕方にも種類があり、
・医院告知型ホームページ
・医院共感型ホームページ
の2つに分類されます。
・医院告知型ホームページとは、
ポータルサイト(iタウンページなど)に登録しているだけの医院や、医院の診療科目、診療時間、住所のみを公開しているホームページのことで、患者さんにとってみるとその医院の良さや通院時のメリットが想像できないホームページを指します。
医院告知型のホームページの場合、患者さんはその医院に通うメリットがわからないため、自宅や勤務先により近い“自分にとってより便利な医院”があればそちらに通います。
そのため、医院告知型のホームページでは集患力があまり見込めません。
・医院共感型ホームページとは、
院長の治療に対する考え方や、クリニックとしての理念が掲載されていたり、院長が実績をお持ちの疾患・治療の情報が掲載されているようなホームページです。
一言で言いますと、患者さんにとって通院した時のメリットが想像しやすいホームページです。
このような医院に共感できる内容が掲載されているホームページは、患者さんに安心感や、治癒に対する希望を抱いてもらうことができるため、集患力があります。
例えば、特定の疾患に豊富な実績がある関西の医院がその情報を公開したところ、関東や中国地方から患者さんが来院したような事例もあります。
既にホームページを作成しているがWeb経由の新患数が伸びない場合や、これからホームページを作成される医院は、患者さんの目線に立った情報を公開することをオススメ致します。
ただし、Webを利用した集患に注力される際はホームページの掲載順位や、広告規制など複雑な要素が絡み合いますので注意が必要です。
一般的な耳鼻咽喉科におけるWebの重要性
一般的な耳鼻咽喉科の場合患者さんの年齢分布には共通した偏りがあります。医院の立地にもよりますが多くの医院でボリュームゾーンは10歳以下の幼小児と、30歳~45歳の保護者の方となっています。
10歳以下の幼小児は自分でどのクリニックに行くのかを選択しませんので、どのクリニックに行くかを決めているのは、保護者の方ということになります。
冒頭ご紹介した平成28年度の総務省の「通信利用動向調査」の結果で30歳~45歳の方のインターネット利用率が95%を超えていることからも、保護者の方は情報収集の手段としてインターネットを活用しており、どの医院に通院するかの判断材料もWebを経由して集めていることがわかります。
すなわち一般的な耳鼻咽喉科の集患施策のうちWebの重要性は非常に大きいということです。