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【整形外科医院メルマガ2021年11月号】クリニックにおけるKPIの活用

皆さんこんにちは!
クレドメディカルの中川です。

 

院長先生方はクリニック経営において
毎年どんな目標を立てておられますか?
クリニックによっては
先生方だけでなくスタッフさんが
目標設定をされている
クリニックもあるかと存じます。

 

目標を設定したけれど、、、

  • 目標達成のための取り組みが明確に決まっておらず、目標が宙ぶらりんになっている
  • 新患対策やリピート率の向上など、マーケティングに関する取り組みに対して成果を数値ベースで振り返れていない院長先生の感覚で成果を判断している
  • どんなデータを用いて何を基準に振り返ればよいか分からない

などのお悩みはありませんでしょうか?

 

このようなお悩みを抱えておられる先生方に
今回お伝えしたいのが「KPI」の設定です。

 

 

【KPIとは】

KPI(Key Performance Indicator)は、
「重要業績評価指標」というものです。
目標達成をするために必要な取り組みが、
プロセスを追って適切に実施されているかを
数値ベースで評価するための指標です。

 

クリニックであれば、
新患数や新患リピート率(又は離脱率)、
声掛けの回数や処置検査の算定率などが
KPIとして設定されます。

 

KPIを具体的に設定すれば、
売上目標や目標患者数など
クリニックで定めた目標に到達するための
進捗度合いを把握できます。

 

 

【KPIを設定するメリット】

  • 数値化することで目標達成へのプロセスが明確になる
  • PDCAサイクルが回しやすくなり、成長が加速する
  • 取り組みの継続もしくは中止、目標の是正などを客観的に判断できる

 

 

【KPIの設定例】

 

整形外科の場合ですと、
「リハビリ患者数を年間○○名にする」
という目標を設定した際に、
その目標を達成するためには
まず1月当たりの患者数を
算出する必要があります。

 

次に1月当たりの目標患者数を
クリアするための行動を考えると…

【治療の中でリハビリに移行する】
【キャンセル率を下げる】

などが院内で実践できる取り組みになります。

 

これらに関してKPIを設定する場合、
【治療の中でリハビリに移行する】ですと、
リハビリの大切さを
啓蒙するために
リハビリ説明カードを配布する枚数(KPI1)、
などが挙げられます。

 

リハビリ説明カードの配布枚数については
診療前後のカード枚数差で求められます。

 

配布枚数を来院患者数で割れば
何%の人に案内できたかが分かります。

 

【キャンセル率を下げる】ですと、
次回予約を知らせるカードの配布枚数(KPI2)
SNSでキャンセル案内の投稿(KPI3)
などが挙げられます。

 

次回予約カードの配布枚数については、
リハビリ説明カード同様に
診療前後のカード枚数差で求められます。

 

SNSでのキャンセル案内の投稿では、
月の終わりに投稿数を確認することで
確認ができます。

 

最終目標の年間リハビリ患者数に対して、
毎月の患者数はどの程度か?
リハビリ患者数を増やすために、
どれだけリハビリに移行できているか⇒KPI1
キャンセル率を下げる取り組みができているか⇒KPI2、3

 

この様に院内の取り組みを
実数ベースで振り返ることで、
最終目標の達成に向けてどこが
ボトルネックなのか明確になります。

 

皆が積極的に取り組んでいるのに
KPI1,2,3の到達が厳しい場合、
年間目標で立てた
「リハビリ患者数を年間○○名にする」
の目標が高すぎる可能性があります。

 

一方で、KPI1,2,3が
100%近いにも関わらず
目標患者数に到達する見通しが立たない場合、
KPIの設定が低すぎる可能性があります。

 

上記のような場合、
年間目標やKPIを見直す他、
KPIを達成するための新たな取り組み
(集患対策やオペレーション改善)
を検討するなど、
KPIを指標にすることで目標達成に向けた
別のアプローチを取ることができます。

 

このように、クリニックで取得できる
数値を用いてKPIを設定し、
そのKPIに基づき
PDCAサイクルを回すことで
様々な取り組みを客観的に評価できます。

 

その評価をクリニック全体で共有することで
スタッフのモチベーション向上や
成長スピードの加速も期待できます。

 

今年も残すところ1か月と少し。
来年の目標を考える際などにも
今回ご紹介した内容を
参考にしていただけますと幸いです。

 

 


今月も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

それでは次回以降の配信をお楽しみに!