
訪問リハビリテーション事業所の立ち上げを検討している方々にとって、利用者の獲得方法は大きな課題の一つです。本記事では、営業先の一覧や営業前の準備、営業時のポイントについて詳しく解説します。
<目次>
1. 訪問リハビリテーション事業所とは
2. 訪問リハビリテーション事業所の営業とは
3. 訪問リハビリテーション事業所の営業先一覧
4. 訪問リハビリテーション事業所の営業時のポイント
5. まとめ
1. 訪問リハビリテーション事業所とは
訪問リハビリテーション事業所は、要支援・要介護認定を受けた高齢者を対象に、自宅で理学療法や作業療法を提供する施設です。運営主体は、以下の3つに分類されます。
▼病院・診療所(76.8%)
▼介護老人保健施設(23.1%)
▼介護医療院(0.001%)
(出典:令和5年7月24日 厚生労働省社会保障審議会介護給付費分科会資料4)
2. 訪問リハビリテーション事業所の営業とは
一般的な営業活動とは異なり、訪問リハビリテーションの営業では、直接利用者へアプローチするのではなく、ケアマネジャーや医療機関と連携し、紹介を受ける形で利用者を獲得するのが主な流れです。
3. 訪問リハビリテーション事業所の営業とは
訪問リハビリの営業先には、以下のような施設が挙げられます。
・居宅介護支援事業所(ケアマネジャーが所属)
・地域包括支援センター(介護予防マネジメントの拠点)
・訪問リハを実施していない病院
・訪問リハを実施していない介護老人保健施設
・サービス提供体制強化加算(Ⅱ)の算定要件
特に、居宅介護支援事業所のケアマネジャーとの関係構築が重要です。
効果的な営業活動を行うために、以下のステップを踏みましょう。
1. 営業目標を設定
売上目標を数値化し、達成度を測れるようにすることで、営業活動の指針を明確にします。
・全国平均売上:138.5万円
・平均延べ訪問回数:336.6回
(出典:令和4年度 介護事業経営概況調査)
2. 競合分析
地域の競合事業所を調査し、サービスの特徴や差別化ポイントを明確にします。
3. 事業所の強み・特色の明確化
競合との差別化を図り、営業時に強調すべきアピールポイントを整理します。
4. パンフレット・チラシの準備
営業資料には以下の情報を掲載しましょう。
・事業所の理念
・サービス内容
・利用料金
・スタッフ紹介
・空き状況 など
5. 営業先のリストアップ
営業活動を効率化するため、以下のような営業管理表を作成します。
事業所名 | 担当者名 | 連絡先 | 営業方法 | 初回営業 |
A地域包括センター | Aさん | 00-0000 | 訪問 | 済 |
B介護老人保健施設 | Bさん | 11-1111 | 電話 | 済 |
C居宅介護支援事業所 | Cさん | 22-2222 | 訪問 | 済 |
D居宅介護支援事業所 | Dさん | 33-3333 | 電話 | 未 |
E病院 | Eさん | 44-4444 | 訪問 | 済 |
4. 訪問リハビリテーション事業所の営業時のポイント
営業先を訪問した際には、以下の流れで対応します。
・自己紹介と訪問の目的説明
・相手の都合を確認し、忙しい場合は後日再訪問
・パンフレットを用いた事業所の強み
・アピールポイントの説明
・連絡先や今後の訪問スケジュールを確認
5. まとめ
訪問リハビリテーションの営業活動は、適切な事前準備と戦略的なアプローチが成功の鍵を握ります。営業先との信頼関係を築きながら、効果的な営業を行いましょう。