皮膚科医院の組織力を高めるコーチングの心構え

コーチング

皮膚科医院経営のスタッフが目標を持ちながら業務を行うことは、モチベーションの向上に繋がり、成果達成において非常に大切なことです。

目標を立てその目標を達成させることで個人の生産性が高まり組織が強くなり、より安定した皮膚科医院経営を行うことができます。
スタッフに目標を持たせモチベーションを高めるマネジメント手法『コーチング』についてお伝えしたいと思います。

『コーチング』とは「ヒトの能力とやる気を引き出すコミュニケーション」になります。
皮膚科医院においても、スタッフ一人ひとりが目標を持って業務にあたることは、モチベーションを向上させる上で非常に重要であり、その目標を達成するにはサポートする存在であるコーチが大切となります。

 

コーチがコーチングを行うためには3つの心構えを意識する必要があります。

1.信じる
2.認める
3.任せる

「信じる」は、人間には無限の可能性があることを信じることです。
一見ダメなように見えても「良く見れば輝けるものがあるはずだ」と信じることがコーチングの基本です。

 

そして「認める」ことは相手の良い所を見つけて、認めてあげることです。
誰にでも長所や可能性があり、日々学び、成長します。
その進歩を見逃さず認めることがコーチングをする上で大切なことです。

 

そして最後に「任せる」ですが、スタッフ一人ひとりの適性を見極めた上で何かを任せてみるということです。
また、任せっきりにせずフォローすることも大切です。
任せたことに対して現状と心情をしっかり把握することで信頼を得ることができます。

 

これらの心構えを意識しながら「GROWモデル」を用いてコーチングを実践していきます。

GROWとは、以下の5つです。

G(Goal)…目標の明確化
R(Reality)…現実の把握
(Resource)…資源の発見
O(Options)…選択肢の創造
W(Will)…目標達成の意志

Goal(目標の明確化)は、大雑把な目標ではなく、数値化するなど分かりやすい目標を立てることです。

例えば、皮膚科軟膏処置であれば「今日は皮膚科軟膏処置の声掛けを積極的にしましょう」ではなく「今日は皮膚科軟膏処置を1人10人に声掛けをしましょう」といった形で、具体的な目標があることで、スタッフは行動に移しやすくなります。

 

Reality(現実の把握)は、現在、相手(教えられる側)にはどういう課題があって、今後どうすべきかという状況を随時把握し認識を共有することが大切です。

例えば「3か月以内にレーザーフェイシャル施術を1人でできるようになる」という目標があれば、そうなるために「現在〇〇という課題があって□□という能力を身につけなければいけないので△△を毎日行いましょう」と定期的に現在の状況をお互いに擦り合わせることが大切です。

 

Resorce(資源の発見)は、資源とはヒト・モノ・カネ・情報などの経営資源のことで、相手が課題を解決する際に、新たに利用できるものを見つける手助けをしてあげることです。

 

Options(選択肢の創造)は、目標を達成する、課題を解決する際に同じやり方を繰り返すのではなくベストな方法がないかを相手と一緒に考えてあげることです。
ここではできるだけ相手に考えさせて出たアイデアは否定をせず、受け止めることが大切です。

 

最後にWill(目標達成の意志)は、目標を達成するためのやる気を確認し、行動を促すことです。
いつするのか」「いつまでにするのか」ということを定めて確実に行動できるようサポートしてあげることが大切です。

 

安定した皮膚科医院経営を行うためにはスタッフのマネジメントが重要になり、コーチングは組織力を高めるマネジメントを行う一つの手法となります。
今回ご紹介したコーチングの基本的な心構えと進め方をご参考いただき、院長先生や教える側の立場のスタッフの方に実践していただければと思います。

 

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