クリニックAI時代到来~AI活用のメリットと準備~

現代の日本では高齢者が急増していく一方で若い世代の人口や出生率は減少を続けており、「労働力不足」が深刻となっています。
さらに、皮膚科医院においては、「看護師が美容クリニックに流出すること」や、「オンライン勤務ができる・土日が休日である他業種に転職する」といった事象もすでに起き始めており、今後さらなる人材不足が予想されています。
また、現在の医療業界全体では人材不足に対する対策に加えて、医療サービス維持・向上のためのDX体制の整備が急務となっています。
皮膚科のクリニックにおいてもこれらは例外ではなく、現状お困りでない先生方においても対策を視野に入れておくことが望ましいです。
この双方を解決に導く1つの手段として、AIを活用してみるのはいかがでしょうか?
本コラムでは、皮膚科医院でどのように医療DXを導入していくか、いくつかの事例を簡単にご紹介していきますので、DX体制による効率化を実現するためのヒントとなれば幸いです。
●医療DXとAI(人工知能)とAI(拡張知能)
まず、DXとAIの関係についてですが、DXとは、デジタル技術を活用して効率化や患者満足度を向上させる役割を担っており、AIはそのための手段として人間では対応することができない膨大なデータの分析や処理を行う役割を担っています。
また、AIと聞くと、人工知能を想像される先生方が多いのではないでしょうか?
人工知能とは情報の理解や分析、判断といった「人間の知的行動」を模倣したシステムやアルゴリズムを指しますが、最近ではAIは人間の意思決定を支援し、拡張することを目的とした拡張知能として理解されることも多くなっています。
医療業界におけるAIとは、この拡張知能を指す場合が大半となります。
●AIが持つ特性・強み
AIの代表的な特徴であり最大の強みとも言えるのが、学習により精度を向上することができる点です。
AIの機械学習による技術を活用すれば、定型的な処理しかできない従来のシステム・ツールの枠を超えて、新たな課題・問題に対しても柔軟な処理・対応を行うことが可能となっています。
一例として、企業のHPなどで昨今導入されている「AIチャットボット」を自院のHPに設置することで、患者さんからの問い合わせに24時間365日自動応答してくれます。
「AIチャットボット」による医療DXを導入することで、電話応対業務の効率化はもちろん、問い合わせに対する人員や時間など様々なコスト削減が見込めます。
また患者さんの満足度も高くなり、質問項目のデータ化が容易なため、患者ニーズの分析に応用することも可能です。
このほかにも、皮膚科医院では、診察における患者さんとの会話からAIがカルテを自動作成する診療支援ツールや、ChatGPTによるシフト表作成、HP原稿作成、検査の説明など、皮膚科医院における一般的な業務をAI委譲することによる効率化も可能となります。
●「AIリテラシー」の重要性
先述の通り、クリニックにAIを導入することで、効率化やDX体制の強化を叶えることができる可能性は大いにあります。
しかし、導入に先立って、まずはAIを正しく活用するための「AIリテラシー」をクリニックに浸透させる必要があります。
「AIリテラシー」とは、仕組みや影響を理解したうえで、AIを適切に活用していく能力のことを指します。
たしかに、AIは優秀で、AIを活用することで様々なメリットが見込めますが、AIは万能ではなく、できること・できないこと、そして学習させなければならないことがあります。
これらを理解できていないと業務をAIに丸投げして重大なミスが発生する可能性もあるのです。
AIリテラシーを習得していれば、AIの得意分野や苦手分野を理解できるため、効率化できる業務とAIには向いていない業務の振り分けをすることが可能となります。
●まとめ:継続的アプローチの重要性
皮膚科において、AI導入を成功させるためには
・AI導入の目的・ゴールを明確にする
・すべてをAIに任せない
・クリニックに応じたツールを選定する
この3つのポイントを押さえて上手に活用することがポイントです。
人が行う必要がある分野とAIに任せる分野を明確に決めておくこと、またどのようなツールが自院のDX体制強化に最適なのか?を考え、厳選して導入することでAIの持つ特性を最大限発揮することができるようになります。

皮膚科におけるAIを活用したDX体制の構築や、医療DX化をどのように日々の診療に活かしていくかなどをお聞きしたい院長先生は、皮膚科専門のコンサルタントによる「無料経営相談」をご活用ください。







